玉さま模様今むかし 4月も楽に近いから、 『むかし』 の話題にします。
ゲストは、今は亡き名女優・太地喜和子さん(当時34歳) 玉三郎さん(27歳)
太地 「私のお芝居の先生は文学座だから、杉村春子先生だけど、玉三郎さんも先生をお好きなんですってね」
玉三郎 「お好き? いや、尊敬です
」
太地 「この間も 『牡丹灯篭』のとき、先生の楽屋へ、いらしたって噂よ」
玉三郎 「名演の『女の一生』 だけ見てないけど、他はほとんど拝見してます
」
太地 「『欲望という名の電車』 のときは大阪まで見に行かれたとか」
玉三郎 「そう、どうしても見たくて
」
太地 「私もあれ見て、先生の文学座へ入ろうと思ったの・・・後略・・・聞いてもいい?玉三郎さんは女優さんでは誰が好きですか?」
玉三郎 「やっぱり、杉村先生、水谷先生(初代)・・・なんて並べると、玉三郎は大女優ばかり口にして・・なんて云われそう。でも、ほんとに好きなの、水谷先生など、淡白なよさっていうのかしらこの頃分かるのね、ボク」
太地 「玉三郎さんは舞台では、涙、流します?」
玉三郎 「それはありますよ。うまくいってないとき、感情ばかり先行しちゃって、演技がもどかしいとき、お客さまシラケてらっしゃるだろうに、ボクだけ泣いてる場合あるのね。
一年に1〜2回はお許しを」
玉三郎 「今度は僕から聞くね。男の役者さんについて、どう思います?」
太地 「男の人って可愛さの残っている人って、素敵ね」
玉三郎 「例えば・・・?」
太地 「玉三郎さん!」
玉三郎 「またア!」
太地 「でも折角お会いしてるんだもの、云っておかなくちゃ。お芝居よく見てるのよ。
桜姫なんて大好き!!よかった!とっても。ただ立っていらっしゃるだけで、ものすごく美しいでしょ。で、動くともっと綺麗!
普通はじっとしていると、綺麗だけど動いちゃうとガッカリ。
こんな人よくあるでしょ。
それが、立っててもすてきで、動くともっと・・・
」
玉三郎 「有難うございます。
でも、今日は、僕のことオフ・リミット。対談がヘンになっちゃうもの」
太地 「波野久里子さんとも話したの。だから、云っておくの。
玉三郎さんは、明治の匂いを出せる人だって。どうして、そんな時代が匂うのかしら?あのひと、ってね。私たちより、ずっとお若いのに・・」
玉三郎 「それは、何かそういう、はめられたものお中へ、女形になって、決して明治時代なんて知らないし、勉強したわけじゃないけど、はめこんで行く。そして、感情を出していく。だから、屈折するものが多いから・・・そうお感じになるのかしら。若いし、女でもないのに・・・」
太地 「いえ、杉村先生とご一緒に舞台見たのよ。 『ちょいと、玉三郎さんは、勉強してるわよオ!』なんて云われ、私は『ハイ、私もします』 ってこたえたんですもの 」
・・・中断します。
ゲストは、今は亡き名女優・太地喜和子さん(当時34歳) 玉三郎さん(27歳)
太地 「私のお芝居の先生は文学座だから、杉村春子先生だけど、玉三郎さんも先生をお好きなんですってね」
玉三郎 「お好き? いや、尊敬です
」太地 「この間も 『牡丹灯篭』のとき、先生の楽屋へ、いらしたって噂よ」
玉三郎 「名演の『女の一生』 だけ見てないけど、他はほとんど拝見してます
」太地 「『欲望という名の電車』 のときは大阪まで見に行かれたとか」
玉三郎 「そう、どうしても見たくて
」太地 「私もあれ見て、先生の文学座へ入ろうと思ったの・・・後略・・・聞いてもいい?玉三郎さんは女優さんでは誰が好きですか?」
玉三郎 「やっぱり、杉村先生、水谷先生(初代)・・・なんて並べると、玉三郎は大女優ばかり口にして・・なんて云われそう。でも、ほんとに好きなの、水谷先生など、淡白なよさっていうのかしらこの頃分かるのね、ボク」
太地 「玉三郎さんは舞台では、涙、流します?」
玉三郎 「それはありますよ。うまくいってないとき、感情ばかり先行しちゃって、演技がもどかしいとき、お客さまシラケてらっしゃるだろうに、ボクだけ泣いてる場合あるのね。
一年に1〜2回はお許しを」玉三郎 「今度は僕から聞くね。男の役者さんについて、どう思います?」
太地 「男の人って可愛さの残っている人って、素敵ね」
玉三郎 「例えば・・・?」
太地 「玉三郎さん!」
玉三郎 「またア!」
太地 「でも折角お会いしてるんだもの、云っておかなくちゃ。お芝居よく見てるのよ。
桜姫なんて大好き!!よかった!とっても。ただ立っていらっしゃるだけで、ものすごく美しいでしょ。で、動くともっと綺麗!
普通はじっとしていると、綺麗だけど動いちゃうとガッカリ。
こんな人よくあるでしょ。それが、立っててもすてきで、動くともっと・・・
」玉三郎 「有難うございます。
でも、今日は、僕のことオフ・リミット。対談がヘンになっちゃうもの」太地 「波野久里子さんとも話したの。だから、云っておくの。
玉三郎さんは、明治の匂いを出せる人だって。どうして、そんな時代が匂うのかしら?あのひと、ってね。私たちより、ずっとお若いのに・・」
玉三郎 「それは、何かそういう、はめられたものお中へ、女形になって、決して明治時代なんて知らないし、勉強したわけじゃないけど、はめこんで行く。そして、感情を出していく。だから、屈折するものが多いから・・・そうお感じになるのかしら。若いし、女でもないのに・・・」
太地 「いえ、杉村先生とご一緒に舞台見たのよ。 『ちょいと、玉三郎さんは、勉強してるわよオ!』なんて云われ、私は『ハイ、私もします』 ってこたえたんですもの 」
・・・中断します。
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